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項目をご紹介します。今年入学する方(で、奨学金をもらう予定の方)は、以下の項目を意識して暮らすのも良いでしょう。毎度断るのもあれですが、北大(教育学院)の場合です。多分北大共通と思われますが。

学位論文が特に優れている
博士限定?
独立行政法人日本学術振興会及び民間財団が公募している競争的資金の獲得がある
学振をとるか、どこかの助成金を当てるか。ポイントが比較的高いらしいが、ポイント制なのかどうかは不明
北海道大学えるむ賞など学内での賞の受賞がある
えるむ賞はどうしたら取れるのか、はわかりません。
その他各研究科で認められた業績がある
具体的には?と聞いてみたところ、経済学部とかで、卒論に佳作やら優秀賞やらがあるらしいんですね。そういうのを指しているようです。教育学部(院)も作ればいいのに、とちょっと思いました。副賞は、広辞苑とかにしとけば安上がりで、奨学金返済免除のポイントになる、というのが(実は)副賞、みたいな。
留学先での学位論文が特に優れている。
(留学した場合の措置)
学会誌又は学術雑誌への論文掲載がある
査読の有無は問わないっぽい(ポイントは違うのかも)
学会賞又は学術賞の受賞がある
小さい学会を狙うとか?それで獲れれば苦労はないですね。
学会等での発表がある。
これは出るのはお金かかりますが、旅費はある程度大学から出ますし、複数出たらその分一応出せるので、努力でどうにかなる部分ですね。
修士論文に代わる特定の課題についての研究の成果がある。
これはなんだかわからないです。「北海道大学大学院通則(昭和29年海大達第3号)第22条第2項に規定する修士論文に変わる特定の課題についての研究の成果」だそうです。興味がある人は調べて教えていただければ。
著書、データベース、その他の著作物がある。
普通ないっすよね
発明がある。
文系は諦めましょう。理系だと可能性があるのかも。良く分かりませんが
専攻内での成績が上位4分の1以内である
これは、自分では判断できない(はず)ので、どうしたらいいのかちょっと確認してみようとは思っています
修得科目の成績がすべて「優」である
これ!これは努力でなんとかなるのでがんばりましょう!(特に、院!)ちなみに渡辺は良があるのでダメでした。秀もあるんですが、相殺できませんかね(ダメらしいよ)。
北海道大学大学院通則第22条第1項ただし書若しくは第3項ただし書又は第23条ただし書に規定する修業年限の短縮を認められた。
1年半で出ました、とか。カンですが、これもポイント高いと思いますね。理由は、その分奨学金の額が減るから。
リサーチ・アシスタント等による研究活動への貢献が顕著である。
ティーチング・アシスタント等による研究活動への貢献が顕著である。
上二つは、「やった」という実績があれば「顕著性」は証明しなくて良いみたい。ようは辞令があればOK。
科学研究費補助金等による研究活動への貢献がある。
これまだわかんないんですが、科研費報告書に自分の名前(発表)が載ってればいいんじゃないかなあ、という気もします。とりあえずコピーして出してみます。
非常勤講師等、教育活動への貢献がある
非常勤講師は、コネというか、自分から探すのは難しいので、これは運になりましょうか。あと、修士課程では普通できませんね。
教育研究活動の成果として、音楽、演劇、美術その他芸術の発表会で優秀な成績を修めた。
「教育研究活動の成果として」がちょっとひっかかるけど、このへんも、一生懸命やればよいことがありますよ、ということですね。まあ、ロックバンドとかジャズバンドとかで、というのは微妙なラインかもしれませんが(偏見?)
教育研究活動の成果として、専攻分野での国内外におけるの(原文ママ)スポーツの協議会での顕著な成績を修めた。
これは、「専攻分野での」という一文がついていますので、学業と関係ないとダメなんでしょうか?えーと、北大にスポーツ専攻ってあるの?
教育研究活動に関するボランティア活動が顕著である。
これもたぶん、「やってる」ということでいいと思うんですが、ボランティア活動している「証明」ってどうするの?ということでスルー。そこの一番エライ人に一筆書いてもらえばいいんでしょうかねえ。
専攻分野の特殊性を生かした顕著な社会貢献、国際貢献がある。
「特殊性を生かす」がちょっと気になりますけれども。教育学部が特殊性を生かすのはちょっと難しいよなあ、という気はする。法学部とかだと、無料法律相談を受けました、とかできそうですけどね。

以上!努力でなんとかなるのとどーにもならないのがあるのですが、特に成績なんかは意識的にやるかどうかでだいぶ変わる部分だと思うので、奨学金もらっているひとは、ちょっと気にしてみてはいかがでしょうかと思います。書類出してまた何かわかったら書き足します。

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まあ、内部進学なので、「院試」の評価というか、これまでの生活全体の評価になるのかなあ、とちょっと思いますが、とりあえず受かったのは良かったので良かったです。
採点基準を伺ったところ、「企業秘密」とのことでした。参考にならねー。

というわけで、あと3年は(少なくとも/できれば3年でケリをつけたい)大学にいます。付近の方々、今後ともよろしくお願いします。

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来年度に向けたお役立ち情報、とかはないです。ごめんね。
今年は心理系の博士課程進学希望者が多かったようで、グループが2つに分かれておりました。

面接のほうは、質問事項としては、まあ、良く聞かれることを聞かれたというところではあります。どーしてもどういう雰囲気だったか知りたい方はメールください。

内部進学なので、英語はなかったのですが、外部から来た方にお話伺ったところによりますと、どうも英語は受験者毎に問題が違ったようで、比較的専門に近い英語の問題が出たようです。だから、心理学やっている人が教育方法的な論文を読まされる、ということは無いようですね。これはまあ、素直に良い方法だと思います。採点が大変そうですが、まあ受験人数も少ないですからね。

ともあれ終わったので、一安心です(と言えるほど、対策に命かけてた、というわけではありませんが。23日に結果が出ますので、一応報告します。
落ちたらフリーターなので、受かってて欲しいですね。

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修正だけで2時間もかかってしまったので、来年度以降/後進のためにメモ。ただ、北大教育学院の2008年度の場合、ということなので、全国的にはまたぜんぜん違うでしょう。鵜呑みにはしないでね。まあ、どうせ修正が入るとは思うんですが

  • (当たり前だけど)金額の合計ミスはしないように。ここは笑うところ。
  • 社会科学(実験心理学)の場合、本来は「実験系」ではないので、実験系として申請するためには、調書の「目的」のあたりに一言必要。
  • 消耗品は(北大の場合?)5万円まで。5万円ジャスト、というのは微妙。2台合算で、とかそういう形にする。
  • あと、「等」は使わないで具体的に書く必要がある(そう書いたからといって、それだけしか買えなくなるわけではないよ、とは言われた/じゃあなんで?というのはあるけど)。たとえば、耳栓、脱脂綿など 10(千円)ではなく、耳栓 5(千円) 脱脂綿 5(千円)という形で書く。スペースが足りなければ、耳栓・脱脂綿 10(千円)でもOK。「など」「一式」はだめ(一式のほうは、手引きにも確か書いていましたね)
  • 国内学会、国際会議は、わかる範囲で具体的に書く。特に、行き先と日数。日本心理学会における発表 京都、3日間とか。まだ先の場合でわからないときは、わからない部分は書かなくてOK。未定、とかは書かないほうが良いみたい。
  • 結局、一律で減額になる(去年は100万円申請でみんな60万円)よ、とは言われた。まあ、わかってはいますが、しかし、直す意味合いがちょっと見えなくなった(たぶん、学内規定の問題?)
これだけなんですが、この修正に結構時間がかかります。問題は、修正事項というよりは、word書式の柔軟性の低さにある気がしますが。あの枠の狭さをなんとかしてほしいですよね。手書きのほうがいいかも。たくさん書くと、いつのまにかページがはみ出ていたりするし。TeXを覚えると、もうちょっと楽なんでしょうか。

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この記事を書いたあと、特殊教育学会のページを見たら、正会員における学生の会費変更についてという記事が載ってたので、こちらでもお知らせします。なんと半額(5,000円)!まあ、もう入会している人は通知が届くみたいですので、わざわざ渡辺が知らせることじゃないんですが、なんとなくうれしかったので。以下本題。

カテゴリが書籍紹介でいいのか、と一抹の不安を抱きつつ。

特殊教育学会の会員なので、いつも論文誌が届くわけですが、微妙に分野が違うので毎回本段の飾りになっていて、それは高い(というほどでもないけど)会費を払っているのに勿体ないな、ということで、一読してメモを残しておくことにしました。何かの役に立つかもしれない。

聴覚障害児童・生徒の書く文の発達的変化―文構造と容認性の観点から―
著者:大森 梨早子、澤 隆史

聾学校に在籍する児童・生徒の文の発達的変化について。うちの研究グループでも、聴覚障害を持つ方の作文を調査している方がいまして、基本的に日本手話と日本語は別の言語なので(日本語対応手話、というものはあるようですが)、特に日本語における助詞がないので、この理解が大変なんじゃなかろうか、という話を聞いたことがあります。この論文は、おそらくこのあたりの流れから、正確に書けるか、ということ、それから、複雑な文も書けるか、ということを対象にした調査で、正確さはわりと調べられているけど、複雑さを調べているものが少ない、というのがウリのようです。

聾学校に在籍する小学~高校生の、授業で書かれた作文を収集、分析しています。ところで、平均文数が、小学部:19.2文、中学部:38.5文、高等部:17.8文で、中学部が妙に多いんですが、これは何か原因があるんでしょうか。カリキュラム上、長い文が求められるとか?

さておき、文法も意味もわからない文、というのはどの段階でもほとんどなく(まあ、授業でやってるものだから当たり前といえば当たり前で(教師の修正が入るから)、あまり考えずに書いた文、というのがどうなるのかはまた別の話でしょう:先行研究では、提示した絵を記述させていて、その場合もっと誤りのある文が多いことが示されているようです。この学校が国語に力を入れていることと、自由記述と比べて書くべき内容の制約が作文は少ないことが原因として考えられる、と考察されています。添削の問題があるんじゃないかなあ、という気はやはりちょっとする)、文法が誤っている文の比率は、小-中学部では20%程度なのが、高等部で14%程度まで下がること、高等部は単文の比率が減り、複文の比率が増えることが示されています。誤りの傾向については、助詞に関する誤りが圧倒的に多く、次に語形成(語順、活用、複合語の結合、単語内の文字の置き換え、付加、脱落、送り仮名の誤り、と定義されていました)の誤りが多い結果になりました。助詞の問題は顕著な感じがします。

ただ、他の誤りが、むしろ学年が上になるほど増加しているのに比べ、助詞の誤りについてのみ、学年が上になるほど減少しています。学年段階における指導方針の影響が出そうな気がしますね。作文に対する添削状況がちょっと気になるというか、仮に添削してなくても、「授業で作文を書く」という状況でちょっと文法に対する意識が違うとかね。この点においては作文(だけ)を分析対象にしていることがちょっとだけひっかかりますね。自由産出のほうと比較すると、それはそれで面白そう。

あとは、小学部・中学部では単純な構造の文で文法的誤りが多いが、高等部は複雑な文において文法的誤りが多い、つまり、書きたい内容に対して文法力がおっつかない、ということが言えそう、というあたりが主張になるでしょうか。そうなると、この文法力を形成させるにはどういうカリキュラム(学習法)が必要か?とか、そのあたりが今後の課題になるでしょうか。しかし、音韻の助けがない、というのは当然書字においては影響が大きいわけで、うーん、これは難しい問題。

ちょっと疲れたので、続きはまたいずれ。

とりあえず目次だけ

Child Behavior Checklist-Youth Self Reportによる、少年院在院者の行動と情緒の問題の検討―一般高校生との比較を通して―

小学校通常学級在籍児童の視写書字速度

歩行が安定しない重度知的障害児の日常性格における身体の操作性の変容―発達支援における動作法の活用―

自閉症児童を対象とした金銭支払いスキル形成のための指導プログラムの開発

自閉性障害児の余暇活動における活動スケジュール利用の効果に関する事例的検討

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