おかげさまでspamコメントが増えてきましたので、一応コメントを承認制にしました。基本的には承認します。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 Inouchi, M., et al., Neuromagnetic mismatch field (MMF) dependence on the auditory temporal integration window and the existence of categorical boundaries: comparison between disyllabic words and their equivalent tones. Brain Res, 2008. 1232: p.155-62.(Pubmed link)のまとめ.最初はMMFの分析方法を参考にしようと思ったんですが,ちょっと前に関心があったこととリンクしているのと短いので中身も書きます. Introduction:パラグラフ1はMMN/Fの定義の話.ここではMMN/Fの発生はmemory-based neuronal activityによるもの,と考えているようです.パラグラフ2はdurationの増大によって生じるミスマッチ成分と減少によって生じるミスマッチ成分のどちらが大きいか,ということには議論がある(減少>増大も,減少=増大も,減少<増大も証拠がある)ことを説明したうえで,結局この変化は,カテゴリー横断時に最大になる,という仮説を提示しています(それで,この研究では,“地図”と“チーズ”という単語を刺激に採用しています).*以前,どっかでdurationの「減少」については,「変化したという事実」+「変化量の算定」が生じるため(ということは,増大の場合は,変化オンセットについては「変化したという事実」のみに関与する逸脱検出活動が生じるので),MMN amplitudeは減少>増大になる,という話を読んだ記憶があるんだよなー.これはこれでわりに納得いく話なんですが.カテゴリが関係ないときはこういう話が成立するんだろうか? パラグラフ3は,これまでの筆者らのグループの研究で,単音節(NO→NOH)のduration増大の逸脱では,MMFを導出することに失敗し,二音節語のduration減少(CHIIZU→CHIZU) ではMMFを導出できたことを示しています.しかしながら,まだdurationの延長ではMMFが見られるかどうかがわからないので,(CHIZU→CHIIZUってことね) それを確かめ,短縮と延長がMMF成分の構成要素になるかを確かめる,ということですね.パラグラフ4は被験者情報(8人の右利きの日本人学生)とか.Methodの超短縮版みたいな.二音節語に加えて,同等のtoneの変化も聞かせているようです(パラグラフ3にも書いてるね).ここのmagnetometer systemは,”Magnes 2500 WH”というものみたいですね.これのようです.だからどーだ,ということではないんですが. で,Resultです.肝心の(そのために読んでる)mismatch effectが得られたかどうかの検定は,被験者内で,標準波形と逸脱波形それぞれのRMS振幅を求め,刺激のタイプ(words/tones)*変化の方向(短縮/延長)*半球(LH/DH)*条件(標準/逸脱)の4要因のANOVAをした,ということのようですね.うーん.より細かい情報が4.Experimental proceduresにありまして,それによると,標準と逸脱の比較を(引き算波形じゃなくて,ということ?)することが非常に奨励されている(Jacobsen, T., Schröger, E., 2003. Measuring duration mismatch negativity. Clin. Neurophysiol. 114, 1133–1143;これは読む!)ということでconditionを加えたANOVAをしているんですね. MMFピーク潜時は74チャンネルの200-450msのタイムウインドウの最大RMS値(総加算平均波形における)としています.これは刺激onsetからですかね?Fig.1を見る限り,純音とかとは違って,単一の成分だけが出ているようには見えないのですが,しかし,まあ逸脱の最大RMS値はたしかにMMFっぽい,ように見えます. MMF振幅は,z-scoreで被験者間のばらつき(variability)を標準化した,ということだそうです.参考:wikipedia母集団はどうやって求めたんだろうか….それともなんか,こういう方法がメジャーなんでしょうか.これも要検討ですね.Prominent MMFの存在は,標準と逸脱が10msのタイムウインドウ(差波形のMMFピークの中心から)区間のintegrated power amplitude (ようは,≒平均値?) に有意な差があることによって同定された,とありますね.ちょっとz-scoreのくだりが良くわからないのですが,(被験者間のばらつきを標準化する)→逸脱から標準をひいて,総加算引き算波形を求める→刺激オンセット後200-450ms区間でのピークを求める→標準,逸脱波形それぞれについて,そのピーク前後10msを平均し,有意な差があればprominent MMFであるとした,ということでしょうか.(ANOVAもやっているが,標準-逸脱の差があるか,という両側の対応のあるt検定も,半球/条件毎にやっている)合ってるかな?この手続きは使えるかな…?ちょっとやってみよう. さて,Resultに戻りますと,ようするに,単語(CHIZU→CHIIZU,またはCHIIZU→CHIZU)においては,短縮でも延長でもMMFが見られたけれども,toneにおいては,短縮のみでMMFが見られたということ,更に,振幅では短縮 > (単語)延長という結果が得られ,潜時は単語 < toneであった,というあたりがダイジェストになろうかと思います.あと信号源推定とかもしているようですが,とりあえずこれは割愛. ディスカッションも重要なことが書いている気がするので,またそのうちこのへんの話は読むことになろうかと思います.自閉症はなぜかdurationの逸脱が苦手なようで,それはなぜか,ということはずっと疑問だったのですが,単なる変化検出+変化量の算定のみならず,カテゴリの変化というのもduration MMNにおいては(もちろん,pitch MMNにおいても,でしょうが)重要である,というのは,何かのとっかかりにならないかなと思っています.というあたりで,今日はここまで. PR 今日はチラシの裏ですが,文章が書き進んでいないのでここ書いてちょっと発散. おとついは実験が,昨日は早く帰る用事があって,今日が一応の三日目ということになりますが,うーん,今日は進まなかったなあ.MEGに触り始めたのが去年の中頃なので,もう1年も経っていますから,”勉強不足で”という言い訳は言い訳にならないのですが,しかし勉強不足だなあ.とりわけ,解析方法について自信を持てないので,そこがガンになっています.まあ,それが明らかになっただけでも良いのか…な? 今日やったことは,改めて直接の先行研究(ただしEEG実験)を見直して,同じ方法で分析→これでは有意な差を示す事ができない,ということを再確認(これを論文に書くかどうかはまた考えますが)したというところ.それから,前から気になっていた分析をやってみたのですが,これは外れ.うーん.今有意な差を示したい部分は,目視で明らかに「他とは違う」ので,なんらかの意味はあるはずだし,先行研究と別の分析をすれば,実際有意な差にはなるんですが,説得力を持ってそれがなんでなのかを語れないという.MEGとEEGの違いをちゃんと勉強しなきゃなあ…(さすがに雰囲気はわかるんだけどね).ということを何回も言っている気がしますが. というわけで,次の「3日間(土日で,ということではなくて,自由になる3日分の時間で)」で,そのあたり少し掘り下げたいと思います.ほんと今更だなー.ちょっとおちこむなー.風邪気味(熱は出ないのでインフルエンザではないと思うけど)なのが,余計モチベーション低下に拍車をかけています.とりあえず座学を集中的にやろう!よし! あと,副産物として,論文を書いていると(逃避的に)実験がしたくなって,そのアイデアはいくつか出て来ているので,それはまあ,きちんと記録しておこうと思います.卒論にケリをつけたいですね.このへんはまたいずれ? というわけで書き始めましたが,3日は無理だ!無理無理(いきなりかよ).それなりに書けるは書けるんですが,大体1時間くらいで集中力が限界を迎え,15分くらいの休憩が必要になります.その次は45分くらいで集中が切れて,30分休憩して,30分書いたところでMP(メンタルポイント・ところでDQのMPって,マジックポイントじゃなくてマジックパワーなんですってね>参考)が切れてしまい,しょうがないので諦めて旅費を精算したり雑務をして,今ブログに逃避しているところです.今日でmethodは絵を除いてだいたい(英借文,というかほぼ引き写しで)書いたと思うんですが,結構調べなきゃいけないことがまだあるなあ,とか,書くことが決まってるmethodでこれなら,序論と考察はより時間がかかるよなあ,とか. まあ,三日説も一応成立はすると思うんですよね.通常運行の場合,9:00−19:00くらいは学校にいて,帰ってからも22時くらいまでは家事したりしていますが,多くの場合は22:30−25:00くらいまでの2時間半は自由時間なので,色々除いても一日8〜10時間くらいは書くことに時間を使える計算になるわけです.休憩とか考えなければ.そうすると,今日はまあ,2時間半書いたとして一応方法がかけたわけなので,他の部分に倍かかるとしても(resultは,解析を新しくしなきゃ比較的楽に書けるだろうし),確かに三日もいらない,ということになろうかと思います.でもむりだー!もう少し慣れたら三日も可能になるんだろうか….ううーん. しかしながら,論文執筆を自分の活動の優先順位として,「三日後までに仕上げるもの」の位置に入れておく,というのは中々良いことだと思います.今日明日にやらなきゃいけないこと,よりは優先順位が下がるけど,来週までにやればいいこと,よりは上である,というのが渡辺にとってはちょうど良いのです(まあ,来週までにやればいいことがいつの間にか今日明日にやらなきゃいけないことにランクアップして…ということが頻発して泣きを見る気がするので,早く書き上げてしまいたいのですが). ということで,しばらくは,三日後が締切!というつもりで執筆を続けていこうと思います.がんばります.とりあえず実験してきます. スパムトラックバックを消すついでに,決意表明というかなんというか.発声練習-論文を書けない自分と向き合うのがイヤとか,大「脳」洋航海記-論文がまるで書けない時vs.スラスラ書ける時とかを読んで,いやー論文書かなきゃなー,と思っていたんですが,なかなか手が動いていませんでした.しかしながら,昨日もらったアドバイスで「これは!」と思ったのが, ようするに,論文を書くということに大して,3ヶ月とか半年とかのスパンを想定しているのが誤りなのであって,それは実験計画を立てて実験をして分析をして論文を書く,というくらいの時間.もう渡辺の場合は,実験は修士論文でして,分析もほとんどしているんだから,あとは書くだけ(というか,論文だって「修士論文で」書いてるでしょ!).「書くだけ」にかけていい時間はせいぜい三日.長くても一週間.とにかく三日のスパンでやんなさい(大意)というもの.言われてできれば世話はないけど,しかしこれはかなり重要なことかもしれません.確かに,1週間以上のスパンで考えると,わけがわからなくなったり,他のことを優先順位の上にあげてしまったりするような気がします.(明日までにやらなきゃいけないこと,とか,来週までにやらなきゃいけないこと,を先にやろうとしてしまって,結果的に優先順位が激下がりする/もちろんもともと「やりたくねーなー」というのもあるので) と書いたあとで,どの口が(どの手が?)言うんだ,という話ですが,明日あさってはちょっと別の用事があるので,しかし,29−30日あたりは時間がとれそうなので,この二日で目処を!立てたいと!思います!よし言った,いっちゃったぞー. 昨日は結局,5:45の宮の沢駅発のバスを逃す(想定内)→6:30の円山公園発のバスで新千歳へ→新千歳から羽田へ(ここまで予定通り)→混雑していたせいなのかなんなのか,10:05着の便が空港についたのが10:35分(11時くらいに東京駅についてりゃいいやと思っていたので,これも想定内)→東京駅は凄い混んでいて,新幹線の自動券売機でわりと並ぶ→もともと予約していた券情報が必要?で,結局みどりの窓口に並び直し→みどりの窓口もめっちゃ混んでいる,ということで,11:30くらいに新幹線に乗るつもりが,結局12:00になってしまいました.しかも,新幹線の運行表ってぜんぜんアテにならないんですね.わけがわからない.電光掲示板がわかりやすいのでまあいいけど,やっぱり東京はおそろしいところです. それでまあ,13:00に宇都宮について,タクシーに乗って宇都宮大学へ.受付をさっと済まして,13:25くらいにポスター会場に着きました(発表は13:30から).いやはや,良く間に合ったものです.当日のつぶやきはhayato_w (twitterアカウント)にも乗っています.ここにも書いたけど,学会終了後宇都宮駅前に戻って餃子でも食べますか,と餃子屋に行ったら,どこも行列ができてるんですね.駅前にざっと10軒は餃子屋があると思うんですが,全部(ほんとに全部)行列ができていて,ちょっと駅から離れたところに「宇都宮みんみん」というわりに有名(らしい)チェーン店の本店があるので,そこに電話をしてみたら,「もう餃子が売り切れです」とのことで,まあおそらく特殊教育学会のメンツが全員餃子屋に殺到していたせいもあるかと思いますが,異常な空気でした.凄い街ですね.だってさすがに札幌でラーメン屋がすべて行列で入れないとか,カレー屋がすべて行列で入れないとかないでしょう(特定のお店(ピカンティとか)に入れないことは,まあないでもないけど).いやはや,希有な体験をした気がします.あと,宇都宮駅西口は餃子の匂いがしますね. あと,宇都宮駅東口にいくと,スーツ姿のお兄ちゃんたち(多分客引き)がたむろしていて,ちょっと恐ろしかったです.いわゆる「無料」案内所も大量にあって,なんていうかなあ,札幌駅の北側(わりと平和)と南側(すすきのとかがあってちょっと怖い)が西と東に圧縮されて存在する,というそんな感じでした.宇都宮駅にはPASEOがあって,入ったところにTHE EMPORIUMがあったりして,そのへんはなんとなく札幌駅の空気を感じたりしています. 今日は午前中に柳田邦男先生の講演があって,午後がしばらく空き,で最後にシンポがあって,16:00に終了予定です.一応,17:00台に新幹線に乗れれば,(役に立たないかもしれないけど,東北新幹線(のぼり)の時刻表によれば,17:05のやまびこに乗れれば良さそうですね.東京ほど混雑はしていないでしょうから,多分乗れるかな?)18:00頃に東京駅について,東京駅からは40分もあれば羽田空港第2ターミナルには着けるはずなので,余裕を持って帰れると思います(飛行機は20:55発).あと,研究室とかに買っていくお土産で,さすがに餃子買ってくのもなー,と思って「宇都宮 名物」で検索したら,はてな人力検索がトップでひっかかって,こういう回答でした.ほぼ餃子ですね.(ところで,いいたかないけど,宇都宮の餃子は普通の餃子でしたね)かんぴょうも消費量が高いようなのですが,かんぴょうってなあ….ま,適当に探してみますか. 8時からやってる銭湯がある(今日の会場とは反対側だけど)ようなので,ちょっと行ってみます.北関東最大!らしいですが,ほんとかな.ちなみに,ベルさくらの湯というところです.妻が昨日越後湯沢で温泉に入って来て,今日は和倉温泉に行ってくる,とおっしゃっているので,うらやましいんです!余裕があれば鬼怒川温泉に行ってみたかったんですが,さすがにそれは学会の午後を投げなきゃいけないので,ちょっともったいないですので諦めます. |
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