おかげさまでspamコメントが増えてきましたので、一応コメントを承認制にしました。基本的には承認します。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 参加者は皆さんご存知だと思いますが、一応、時間は毎週金曜日13:00-14:30という形になりました。教授会の日は休みね。 それで、やっていることは、行動の機構アマゾンリンク(日本語版)、もとはアマゾンリンク(The organization of behavior)の輪読です。日本語版が18,000円(!!)で、英語版も5596円だそうです。たっけーなー 初版は1949年で、ド古典なのですね。当時はどうも、ゲシュタルト心理学全盛期であったようで、ゲシュタルト心理学の「活動の型」とか「unityとidentityの同一」とかの考え方を(一部認めながらも)打破しようとしている、わりとアグレッシブな本であります。そういう意味では古いんですが、心理学者が神経生理学を学ばねーでどうすんだよ、という主張は現在も古びないものがあります。あと、Hebb's ruleの話も当然ありますので、そこは面白い…と思いますけど、まだそこには到達してないっすね。 で、個人的に読まれる方に一言申し上げておきますと、白井常先生には申し訳ないんですけど、訳本は高い割に訳がよろしくないというか、古いというか、なので、多分原典に当たったほうがよいと思われます。安いし。 では、以下これまでのダイジェストです。 心理学と神経生理学とは相互に補足的に援助しあうべきである。現在は(というのは、1949年当時は)、配電盤説(switchboard theory)および感覚-運動結合(sensori-motor connection)と、場の学説(field theory)の両極端に走っているが、両学説ともに、感覚性興奮が運動の側に速やかに伝達されることを暗に示している(前者は、中枢神経系を、感覚性興奮と運動をつなぐ交換回路であるとし、後者は、感覚性興奮の型(分布と比率)が運動を規定する、したがって脳の機能局在はないとするゲシュタルト学説のことを指す)。 しかしながら実際のところは、「心的変数(mental variable)」が存在すると考えうる根拠があるので、中枢神経系は、感覚性興奮をなんらかの形で留めておいてから運動が起こるだろう。そう考えなければ、注意や期待と呼ばれるような心理的作用の存在を説明できない。そこで、これらの説明を、1-5章は予備的知識とし、6章以降に述べる。 基本概念は、特定の刺激の反復によって細胞集成体(cell assembly)が徐々に発生し、閉鎖系として活動すること、そしてその閉鎖系が諸系の促通をなす(=phase sequence,位相連鎖をなす)ということである。細胞集成は非常に微妙な時間関係(timing)に完全に依存すると仮定し、このtimingが新陳代謝の変化によって乱されるばかりでなく、すでにある中枢過程と一致しないような感覚的事象によっても影響されるだろうと仮定する。(この影響が一過性の場合は情緒障害と呼ばれ、慢性の場合は神経症となる――この説明は、ものすごく面白いと思います。今考えている自閉症の認知神経的特性にも合致しそう) 序論はおおむねこんなところです。 PR |
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