おかげさまでspamコメントが増えてきましたので、一応コメントを承認制にしました。基本的には承認します。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 概要:ある年のインパクトファクター (impact facrot, IF)は,当該雑誌において2年前-1年前に公刊された論文が,その年にどれだけ引用されたか,によって規定されるが,実際は論文の(少なくともclinical neurophysiologyとMuscle & Nerveのtop 20引用数の論文の)被引用数は出版年には非常に少なく(10年間の被引用数の1%以下;ただしこの値はIFに影響せず),1年後もわずかに増える程度(10年間の被引用数の3−4%;この値はIFに影響する)である.被引用数は2−3年後にプラトーに達し,この値は9-10年は保持される.IFゾーンの2年間における被引用数は,10年累積被引用数に対して,Clinical Neurophysiologyで12%,Mascle&Nerveで17%である.一応,トムソンロイター (IFの発行元)も,5年IFを出してはいるが,5年たっても被引用数は10年累積の50%以下にすぎない.結論として,(1)IFベースの雑誌のランキングは疑わしい.(2)IFの誤用は学術研究をゆがめ,不幸にも研究者,その長,グラントを出す官庁には理解されにくいゆがみをもたらす.(3)著者はその研究を,それを届けてほしいと望む聴衆に届くような場所に公刊すべきである. 渡辺自身がIFについてあまりピンときておらず,また他の論文誌がどのような状況にあるか(たとえば,公刊直後に10年間の全引用数の数10%にあたるくらい引用されている論文が多い雑誌,とかはあるのか?)とか,「ほどほどに」引用されている論文はどのように推移するのか,とかいうあたりは特に書いてないので(Discussionで他の雑誌のことなどは少し触れられていますが),膝を打ってその通り!と申し上げるわけにはいかないのですが,なんとなく異彩を放っていたのでご紹介した次第です.現実逃避は捗るなあ.渡辺はまだIFを気にして雑誌を選べるような立場になく,いいから黙って論文を書けよという状況ではあるのですが,偉そうなことを言えば最後のメッセージはいいことを言っていると思います. PR |
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渡辺隼人
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