おかげさまでspamコメントが増えてきましたので、一応コメントを承認制にしました。基本的には承認します。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 本日は、S.E.N.S北海道支部春季研修会にて、修士論文発表。1月(提出直後)、2月(ちょっと落ち着いてから)に発表していた内容から、ちょっと新しい分析アイデアが浮かんだので、その話を中心に据え、若干論理展開を変更しつつ、あまり心理学実験(脳波実験パラダイム含)には詳しくない方にお話をする、というややアクロバティカルな条件でした。自分で勝手に定めたので、文句はないけど。学生はそれなりに面白がっていたようなので、高校生一日体験入学(今年もやることになれば、だけど)とかでこのネタは使えるかもしれない。 さて、それはそれとして、学振の話。 JSPSのサイトで、審査セットが公表されました。社会科学、DC1は、これ(pdf注意)。これはわりと重要なので、申請者は良く読むこと。教育学、心理学系に限局すると、
まず、心理学系については、かなり分野が狭い(心理学に限局される)ので、心理学の基礎・共通的な内容よりも、自分の系以外の系(たとえば、自分が実験心理学であれば、社会心理、教育心理、臨床心理)に如何に関連するテーマであるか、ということをおさえる必要があるかと思います。特に、実験(条件統制をがっつりやる、ミクロ的)⇔臨床(わりと参与観察が多い、マクロ的)とか、社会(大規模調査)⇔臨床(小規模調査)とか、やっていることが違う分野については、「でも、そっちの分野でもこういうところで良い影響がありますよ」ということを伝えられる申請書を書いた方が良いと思います。一方で、教育学系は、かなり雑多にいろいろな研究領域を1セットとしているので、心理学の基礎の基礎、というあたりから説き起こす必要があるように思います。教科教育学をやっている人に、いきなり、「ゲシュタルト心理学ではうんぬん」と言ってもダメで(逆を考えるといい、いきなり、「ケインズ理論ではうんぬん」、とか言われても困るでしょう。その固有名詞が、何を指すのか、というのを常識と思ってはいけない)、わりと懇切丁寧に説明しつつ、(これは心理学系で出しても一緒だけど)人類全体の発展に如何に貢献するのか、みたいなわりに大きいテーマで語る必要があるのではないかと思います。 もう少し実践的なアドバイスをすると、申請書は他人に、しかも、複数人に見せまくるべき、と渡辺は思います。で、このとき、見せる相手を上記のセットにしたがっちまえばいいわけですね。おそらく、10人に見せたら、
というわけで、あまり囚われすぎるのも問題ですが、せっかく公開されているのですから、これも参考にして、自分がそもそもどの系で申請するか、そして、系を決めた後は、どのような読み手を対象にするか、の参考にしてみてはいかがかと思います。 PR |
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