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修士論文のデータと未だに睨めっこをしているんですが、その過程で、transient induced gamma band oscillationにちょっと関心が出たので、用語確認でぐぐってたら、ちょっと驚きのレビューを見かけたのでご紹介します。

大「脳」洋航海記:小規模サッカードの反映としての一過性のガンマ帯誘発(induced)活動:頭皮脳波に見られるガンマ帯の活動はマイクロサッカードが生み出すまやかしでしかないというのがそれで、もうタイトルそのまんまの論文です。ひえー、これはおっそろしいなあ。

と、ひとしきりびびったところで、気になっていた用語についてもついでに答えが出ました。

  • "transient"は、この場合"一過性の"と訳すみたい
  • "evoked"と"induced"の違いが最も気になっていたんですが、"evoked"の場合、誘発刺激提示後100msくらいに現れ、"induced"の場合、刺激提示後200−300msくらいに現れるとのこと。(このinducedは、脳活動の反映ではないかもしれないが)
  • そもそもgamma-band oscillationってのはなんの反映なのか、というと、上記記事では”視覚の特徴統合・ゲシュタルト課題(gamma responseを引き起こしやすい)”という記述があります。また、Bibliophilia-精神医学的勉強覚書:absolute temporal codingによれば、”gamma-band synchnonous oscillationは、これまでworking memoryの保持、attentional selection、sensory bindingなどの様々な機能との関連が報告されている。しかし、実際のところ、どれが最も根本的な帰納なのか、あるいはその詳しい原理については不明のままだ。”とのことで、統合や記憶など、様々な活動に関わる…となると、結局なんだかわかりませんな
うーん、ちょっとここからの論理展開については不勉強すぎるので保留かな。知識としては押さえておきたいところですが。

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とりあえずルートをメモ。

円山公園→新千歳空港→中部国際空港(セントレア)→(ミュースカイ)→名鉄名古屋→(新幹線ひかり)→静岡
このルートの消費期限はあと20日くらい。なぜなら6月7日に富士山静岡空港がオープンするから。所要時間は、自宅から円山が20分、円山から新千歳が75分、新千歳から中部国際空港が1時間半ちょい、中部国際空港から名鉄名古屋が25分くらい、名古屋から静岡が新幹線で35分くらい。朝5:30くらいに出て、着いたのが12:04分だから、6時間半。日帰りはちょっと無理かな。なお、行き先はアクトシティ浜松。

浜松市内はあまり見るものがない。楽器博物館とか、科学館とか、美術館もあるけど、まあ、「浜松!」という感じでもねーかな。浜松城は、公園としては一周(ちんたら歩いて)50分くらいなんで、散策路としては悪くない。城自体は、ま、中に入る必要は歴史マニア以外はないんじゃねーすかね。一日目はこのくらい。

二日目からは雨。浜名湖を一応見に行く。(浜松からバスで約50分)舘山寺を一周、穴太子とか大仏?とかを見て回る。変わった石が多いなー、と思ったら、いわゆるチャート式(プランクトンの堆積で出来た石、であってる?)なんですってね。これも大体1時間くらい?富士山は雨なので見えない。浜名湖はまあでけーけど。フラワーパークだの、動物園だの、浜名湖パルパルだの、遊覧船だの、はスルー。はれてれば楽しいかもしれませんが、俺に別の目的があるのだ。

というわけで、掛川の花鳥園に行く。ここはヤバい。マジヤバい。

3日目はだらだらする。浜松→豊橋→名古屋→(名鉄)→中部国際空港、と全部鈍行(追加料金がないやつ。快速とかは、まあ乗ったよ)で戻ってみる。所要時間は乗り換え込みで3時間くらい。それでも帰りはちょっと時間があまったので、中部国際空港を見て回る。ユニクロとかの服屋だったり、雑貨屋みたいなのがあるので、それなりに飽きない。ジャスコの専門店街くらいの規模を想像していただければ。

帰りはバスを逃してJRで帰ってくる。

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前の記事の続き。方法から。

実験参加者:12人のASCの男の子と、12人のTDの男の子を、性別,年齢(10−15歳)、IQ(FIQ)でマッチさせています。DSM-Ⅳ-TR (APA,2000)の診断基準を使っているということでした。あとは、ADI-Rと、AQ-Adol(AQの青年版)の成績がTable1.に載っています。

oddballパラダイムは、標準:逸脱:新奇が82:9:9(ほぼ9;1;1)の頻度で提示され、標準刺激は500Hz, 1000Hz, 1500Hzの複合音、逸脱刺激は650,1300,1950Hzの複合音(標準刺激から30%変化)、新奇刺激は、ミュージシャンのキーボードからサンプリングした刺激で、はっきりしない(non-identifiable)複合音でした(Müllerより提供)。すべての音は80msの長さで、85dB SPLで提示され、SOAは625msでした。最初の5回は標準音が提示され、逸脱と新奇刺激は少なくとも3回の標準刺激の後で提示されました。全刺激数は668回で、逸脱、新奇は58回ずつ提示されています。10秒毎に、「休憩(無音)」区間が挟まれました。実験参加者は、標的刺激(新奇刺激)に反応するよう求められ、回答は右手人差し指でのボタン押しで、スピードよりも正確さを重視することが伝えられました。行動指標としてはRTとファルスアラームを記録しています。fMRIのパラメータは何が重要なのか良くわからないので、わかるようになったら書きますが、省略させていただいて、以下結果です。

ASCがTDよりも有意に早いRTを示しました。エラー率は非常に低く、群間の差はありませんでした。新奇刺激と標準刺激は、ともに、両側の上前頭回(BA8)、右下頭頂葉(BA40)、右後帯状回(BA6,BA44)、など(あとでかく)を活動させました。群間の比較は、ASCの(新奇−標準)−TDの(新奇−標準)に対して、F-testを行い、6つのクラスタが有意により活動している部分を探す、という形で行われました。…このへんは大事だけど、量が多いのであとで…

とりあえずここまで。

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Gomot, M., Belmonte, K. M., Bullmore, T. E., Bernard, A. F., & Baron-Cohen, S. (2008). Brain, 131, 2479-2488.リンクは後ほど。reactivityは反応性、くらいかな。大分改稿しました。

Intro:いきなり余談ですが、本研究では、自閉症を持つ人を、"Autism spectrum condition (ASC)"という言葉で指しています。これは、"自閉症"を代表とする、ある種の行動や認知の傾向は、「障害」ではなく「状態」である、という主張からの名付けであろうと思います。もちろん、その状態が非常に極端に現れれば、現実問題としては障害と呼ばざるを得ないのですが、スペクトラムのどの段階が"障害"で、どの段階が"障害ではない"という切り分けはできない(そもそも、スペクトラムの"どの段階にいる"ということを今のところは示せない)以上、"状態"と呼ぶのが適切であろう、ということなのではないかなと思っています。閑話休題。

本文の要約に入ります。自閉症の障害の三つ組のうち、”同一性の要求(need for sameness)"、"変化への抵抗(resistance to change)"に関する研究はあまり多くはありません。しかし、"変化への抵抗"は、主要な行動上の問題を引き起こしえます。この”変化への抵抗”は、IQとは独立に存在して、全年齢のASCにみられる(Kobayashi and Murata, 1998)ものの、その心理生理学的メカニズムは現在よくわかっていません。反復行動は、高度な系統化(hyper-systemizing)、すなわち細部への優勢な注意における処理過程の結果として理解されているのですが、細部への優勢な注意は、認知パフォーマンスの尺度のみならず、普通ではないASCの感覚行動からも証拠が出てきており、矛盾した音への反応による聴覚モダリティを説明するものです。いくつかの行動研究 (Bonnel et a., 2003; Mottron et al., 2006; Heaton et al., 2008)が、聴覚的注意の情報処理過程および増強されたピッチ処理に焦点を当ててはいるものの、このような高次処理過程を実行する脳のメカニズムについて、機能的表現技術を用いて行った研究は未だありません。対照的に、雑音に対する反応性の低下(hypo-reactivity)はしばしば報告されます(Rosenhall et al., 1999)が、聴覚システムの主要な機能障害は、自閉症を持つ人において見られない(Kellerman, 2005)という報告もあり、自閉症における感覚刺激に対する一貫しない結果は今のところ議論のタネになっています。

ERPや行動研究は、細部への優勢な注意を示唆しており、特に、選択的注意(”確実な(certain)"文脈がある状態での注意)下では、健常と同等かむしろ優れるパフォーマンスを見せる、とAllen & Courchesne (2001)は結論づけています。一方で、この観察は、高頻度には起こらないことについては、変化(新奇感覚刺激)に対する脳の定位がどのように行われるかの基本的な違いに根ざす、ふつうでない処理がなされるであろう、ということも示唆します。この違いが、おそらく"同一性の要求"をもたらすだろう、ということで、fMRIを用いて、異常な変化処理の神経基盤を探ることが本研究の目的となります。

変化検出の神経基盤は、"novelty oddball(新奇オドボール"パラダイムを用いて行われることが多いそうです。(novelty oddballパラダイム:標準(高頻度刺激)、逸脱(事前に知らされる低頻度刺激;標準刺激の任意の属性を変化させる)、新奇(事前に知らされない低頻度;標準刺激の任意の属性を変化させる(変化量は大きいことが多い)が提示される課題。)active oddball(低頻度の刺激をターゲットとして定められ、その数をカウントする)においては、新奇刺激におけるP3振幅は多くの課題で減衰します(p2480,左下参照。沢山あります) が、その減衰をもたらす神経処理過程や脳部位はまだ良くわかっておらず、fMRIによって、その効果をもたらす部位や皮質下/皮質の解剖学的構造を明らかにすることが求められています。

そこで、この研究はfMRIを使っているわけですが、fMRI研究からはどういうことがわかっているかというと、この健常者における変化検出には、かなり広範な脳部位が関わっているということです(p2480,右上参照)。ただ、ASCにおける聴覚新奇標的検出のfMRI研究は今のところないようです。

受動的オドボール課題であれば、逸脱、新奇刺激において脳の低活動を示したという研究があります(Gomot et al., 2006)。しかしながら、先にも述べたように、聴覚的変化に鈍感である場合もあるけれど、むしろ敏感である場合もあって、これは注意メカニズムに関わると考えられます、なので、ASCを持つ子どもに対して、新奇標的音の探索をしてもらうときのfMRIを撮像しよう、ということですね。

目的はもうひとつあって、ASCの次元的性質(? dimenional nature)のテストとしての、自閉症傾向の定量化した数(ようするに、AQ) と脳活動が相関するかを見ることです。”変化への適応”と、変化検出の脳活動は相関すると予想され、そうであれば、広い自閉症表現形(Piven et al., 1997)のような、部分的な症候群の存在を受け入れやすくするでしょう。そのために、AQとSocian Responsivenss Scale (Constantino and Todd, 2003)を利用しています。ひとまずここまで。

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いつもの個人的なメモ。

  • 5月15−17日:静岡旅行(厳密には違うけど、旅行的な)
  • 前借り申請する
  • ゴミの電話する
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