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Simons et al. (2011). Auditory P300 and N100 components as intermediate phenotypes for psychotic disorder: Familial liability and reliability.

要約(の抄訳)
目的:聴覚P300の異常は精神病(psychosis)を持つ患者において明瞭に見られる.精神病を持つ患者とその病気でない氏族員(?いい訳はなんなんでしょうかね.sibling)がP300とN100で異常を示すかについての,テストー再テスト信頼性を確立することを目的とする.

方法:聴覚オドボールパラダイムを利用.P300とN100潜時と振幅を19人の精神病患者,28人の病気でない患者のsibling,37人の健常統制群から取得.multilevel random regression analyses (このあたりが参考になるでしょうか…?あまり良く分かっていません)を用いてERP成分を群間比較.級内相関係数(ICC)が,セッション間のERP成分の一貫性を決定するために用いられた.

結果:標的N100潜時の遅れが病気でないsiblingに見られる.患者は統制群と比較して有意なP300潜時遅延と振幅減衰を示す.ほとんどのERPパラメタが良いテスト-再テスト再現性を示すが,患者群は標準刺激に対するN100潜時についての十分な信頼性を示さなかった.

結論:病気でないsiblingsにおけるP300異常は見いだせていないが,N100潜時はsiblingで遅れ,これは標的刺激に対する全群で信頼できる尺度になりえるので,P300より良いマーカになるかもしれない.

コメント:ちょっと本文をみないとよくわからないけど,患者群でも標的N100潜時 は遅れているのですかね…?その前提がないとなんとも.あと,聴覚M100(magnetic counterpart of N100)は(oddballではないですが),PDDで右半球における潜時遅れがあり,これが自閉症バイオマーカではないかという説もある(Roberts et al., 2010)ので,ちょっと気になるところ.特に解釈とトポですね.本文を読むかな…とりあえず眺めるかな…

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